Ciscoのメールセキュリティ装置に脆弱性、悪用を確認

Cisco Secure Email Gateway に、
脆弱性の概要
緊急CVSS9.8
- 対象
- メール装置
- 悪用
- あり(確認済み)
- 影響
- メールを受けるだけで装置を乗っ取られる
- 修正版
- 修正版あり
- 公表元
- Cisco / CISA
| 製品 | 対象の版 | 修正版 |
|---|---|---|
| AsyncOS 15.5 | 15.5.5-014 より前 | 15.5.5-014 |
| AsyncOS 16.0 | すべて | 修正版のある系列へ移行 |
| AsyncOS 16.5 | 16.5.0-780 より前 | 16.5.0-780 |
| Content Scanner Tools | 25.3.0.5525 より前 | 25.3.0.5525 以降 |
やること
Cisco Secure Email Gateway は、届いたメールを社内に渡す前に調べる装置です。使っている場合は、修正版へ更新してください。回避策はありません。
- AsyncOS 15.5 は 15.5.5-014、16.5 は 16.5.0-780 へ更新します。16.0 は修正版のある系列へ移ります
- 中に入っている部品 Content Scanner Tools を 25.3.0.5525 以降にしても修正されます。この部品は再起動なしで更新できます
- 更新の前に、Cisco の手順で侵害の痕跡を確かめます
何が危ないのか
Cisco は日本時間の10月15日未明に、CVE-2026-76519 を公表しました。添付ファイルを調べる機能の欠陥です。攻撃者は細工した添付ファイル付きのメールを送るだけで、装置にファイルを書き込めます。そのうえで、最上位の root 権限でコマンドを実行されるおそれがあります。ログインは必要ありません。
CVSS は 9.8 で、深刻度は「Critical」です。Cisco は10月に、この欠陥を突いた攻撃を把握したと公表しています。米国の CISA も10月14日に、悪用が確認された脆弱性の一覧に載せました。
攻撃に成功されると装置の root 権限を取られます。そのため Cisco は、ネットワークやファイアウォールのログで、装置からの不審な送受信がないかも確かめるよう勧めています。
対象
次の2つの条件が両方そろう場合が対象です。
- ファイルレピュテーション(Advanced Malware Protection の機能)が有効で、メールポリシーに割り当てられている
- Content Scanner Tools が 25.3.0.5525 より前である
物理装置と仮想装置の両方が対象です。Secure Email and Web Manager と Secure Web Appliance は影響を受けません。
自社で確かめること
- ファイルレピュテーションの設定を確かめるWeb 画面のメールポリシーで、Advanced Malware Protection のファイルレピュテーションが有効になっているかを見てください。有効なら対象になりえます。
- 部品の版を確かめるコマンド contentscannerstatus で Content Scanner Tools の版を確認してください。25.3.0.5525 より前なら更新が必要です。
- 侵害の痕跡を確かめるCisco は、system_logs から System Security の記録を探す手順を示しています。侵害を示す表示が出たら、Cisco の窓口(TAC)に連絡してください。



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