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脆弱性情報

PHPに外からコード実行の脆弱性2件、悪用の観測も

サイバーセキュリティ情報センター 編集部

PHP に、細工した通信でサーバー上のコードを実行される脆弱性が2件見つかりました。悪用を試みる通信が観測されています。8.2〜8.5系は修正版へ、8.1以前は移行を検討してください。

脆弱性の概要

緊急CVSS9.2
対象
PHP
悪用
あり(確認済み)
影響
Webサーバーで任意のコードを実行される
修正版
修正版あり
公表元
PHP Group / JPCERT/CC
影響を受ける製品
製品対象の版修正版
PHP 8.5系8.5.12 より前8.5.12
PHP 8.4系8.4.27 より前8.4.27
PHP 8.3系8.3.36 より前8.3.36
PHP 8.2系8.2.35 より前8.2.35
PHP 8.1系以前すべて修正版なし(サポート中の版へ移行)

やること

PHP は、多くの Web サイトや業務システムを動かしているプログラム言語です。WordPress や EC-CUBE も PHP で動きます。次の修正版へ更新してください。

  • 8.5系は 8.5.12、8.4系は 8.4.27、8.3系は 8.3.36、8.2系は 8.2.35 です
  • 8.1系以前には修正版が出ません。サポート中の版へ移ってください
  • すぐに更新できない場合は、PHP Group が示す設定の変更で一部の攻撃経路をふさげます。session.upload_progress.enabled を 0 にして、すべてのプロセスを再起動します。ただし根本的な対策は更新だけです

何が危ないのか

PHP Group は10月21日に、CVE-2026-109618 と CVE-2026-109619 を公表しました。どちらも、PHP の内部のメモリの扱いに欠陥があり、細工した通信でサーバー上のコードを実行されるおそれがあります。CVSS は v4.0 で 9.2 です。

PHP Group によると、Web からの要求を受けるすべての PHP が対象です。PHP-FPM、Apache の mod_php、php-cgi などを含み、危険がいちばん高いのは mod_php です。mod_php では、ログインなしの要求で、アプリが動く前に攻撃できることが示されています。

JPCERT/CC は10月22日に注意喚起を出しました。悪用できるとする実証コードが多く出回り、悪用を試みる通信の観測も相次いでいます。10月29日の追記では、あるファイアウォール製品で侵害の跡が見つかったという報告も紹介しています。米国の CISA も10月26日に、悪用が確認された脆弱性の一覧に載せました。

対象

PHP 8.2系から 8.5系の、上の表の修正版より前の版が対象です。サポートが終わった 7.4、8.0、8.1 には、ソースから組み込む人向けの最小限の修正が別に出ています。

自社で確かめること

  1. サイトの PHP の版を確かめる自社サイトや業務システムが動く PHP の版を確認してください。レンタルサーバーや制作会社に任せている場合は、更新の予定を問い合わせてください。
  2. 製品に入った PHP も確かめるLinux の配布物や機器・製品に同梱された PHP も影響を受ける場合があります。それぞれの提供元の案内を確認してください。
  3. ログに不審な跡がないか見るJPCERT/CC は、PHPSESSID クッキーに異常に長い値がないか、HTTP 500 エラーや PHP の異常終了が続いていないかを見るよう案内しています。
自社で確かめるのが難しい場合はCyberScope のセキュリティ診断(3万円から)

出典

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