企業の相談、7〜9月はサポート詐欺が70件 社長名乗る詐欺も

IPA の
何が起きたのか
情報処理推進機構(IPA)は2026年10月23日、企業や団体から受けた相談の7〜9月分をまとめて公表しました。相談は309件で、4〜6月の302件より少し増えました。
内訳は、サポート詐欺が70件(前期は68件)、事故が起きた後の対応が56件、平時の対策が41件、その他が142件です。サポート詐欺は、偽のウイルス警告を出し、画面の番号に電話をかけさせる手口です。
その他の中には、社長などをかたる詐欺メールが29件含まれます。社長などを名乗るメールで社員をだまそうとする手口で、IPA は年末年始からばらまきが確認されているとしています。
事故対応56件の内訳は、不正アクセス17件、マルウェア感染6件、ランサムウェア感染5件、ビジネスメール詐欺3件、サイト改ざん3件、なりすましメールの送信2件、その他20件でした。
紹介された事例
社員1人の Microsoft アカウントから、大量のメールが送られていた事例です。このアカウントは、あるアプリに権限を与える同意(OAuth 同意)をしていました。その権限が第三者に悪用された可能性があるとしています。
IPA は調べ方として、同意したアプリの名前や発行元、与えた権限と日時を確かめ、Microsoft Entra ID のサインイン記録と照らし合わせることを挙げています。メールの転送設定や受信トレイのルールも確認し、送信だけでなく受信メールの読み取りがなかったかも調べます。
IPA がすすめる対策
アプリへの同意は、確認済みの発行元に限る、許す権限を絞る、管理者の承認を必須にする、といった設定を検討するよう求めています。社員には、同意画面でアプリ名と発行元、確認済みのバッジ、求められる権限を見て、判断できなければ承認しないよう伝えます。
自社で確かめること
- 送金指示の確認ルール社長や役員を名乗るメールで送金や SNS のグループ作りを頼まれたら、メール以外の方法で本人に確かめる決まりを作ります。
- アプリへの同意の設定Microsoft 365 を使っているなら、社員が外部アプリに権限を与えられる範囲と、管理者の承認が要るかを確認します。
- 偽の警告画面が出たときの手順電話をかけずにブラウザーを閉じる、閉じられなければ社内の担当に連絡する、という手順を全員に伝えます。



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