掲載記事 149本きょう +112026年11月7日(土)運営:株式会社Rabbitly

  1. 速報メール配信「アララメッセージ」に不正アクセス、約8,100万件が流出
  2. 新着今週のセキュリティまとめ 11月1日〜7日
  3. 新着政府がサイバー緊急対策パッケージ決定 お助け隊に復旧支援を追加
  4. 新着退職者のアカウント、片づけ漏れを防ぐ5つの手順
  5. 新着金融庁、漏えい情報を使う偽メールの増加に注意 利用者に4つの要請
  6. 新着個人データが漏れたときの報告 速報は3〜5日、確報は30日
  7. 新着大学コンソーシアム大阪に不正アクセス、学生1,434人分が対象
  8. 新着JP労組の委託先に不正アクセス、組合員2万7,139人の情報が漏えい
  1. トップ
  2. 漏洩情報
  3. 大阪府の委託先が利用者の勤務情報を誤送信 古いMLが宛先に
漏洩情報

大阪府の委託先が利用者の勤務情報を誤送信 古いMLが宛先に

サイバーセキュリティ情報センター 編集部

画像はイメージです。記事に出てくる組織や現場とは関係ありません。

大阪府は、運営を委託する障害者就業・生活支援センターが、利用者の勤務の様子などを書いたメールを13アドレスのメーリングリストへ誤って送ったと公表しました。使わなくなった宛先が残っていました。

この事故の概要

流出の恐れがある件数2人分
公表日
2026年10月16日
組織
大阪府(委託先の障害者就業・生活支援センター)(自治体・公共)
原因
宛先の二重確認をせず、使わなくなったメーリングリストも消し忘れていた
漏れた情報
利用者の苗字、勤務内容、勤務の様子、企業担当者の所属と氏名
発覚
2026年8月4日

何が起きたのか

大阪府は2026年10月16日、運営を委託している事業者の障害者就業・生活支援センターでメールの誤送信があったと公表しました。発表は福祉部障がい福祉室自立支援課が出しています。

経過は次のとおりです。

  • 8月4日:センターが利用者Aの情報を企業の担当者Bに知らせるメールを送るとき、宛先を誤り、以前の講座の連絡に使っていたメーリングリストへ送った。リストに登録されていたアドレスは13件。送信後にメールを見返して誤りに気づいた
  • 8月4日:事業者が送信の取り消しを試みたが、10アドレスは取り消せず、各送信先に電話で削除を頼んだ
  • 8月5日:利用者Aに電話で謝罪し、了承を得た。同じ日に、すべての削除が終わった
  • 8月7日:企業の担当者Bに電話で謝罪し、了承を得た
  • 10月16日:府が公表

誤りに気づいてから削除の完了まで、1日で済んでいます。公表は誤送信から2か月以上あとです。

漏れた情報

漏れたのは2人分です。

  • 利用者A:苗字、勤務の内容と様子
  • 企業の担当者B:所属、氏名

リストの受信者がこれらの情報を使ったかどうかは、発表に書かれていません。

府と事業者の対応

原因は、個人情報を含むメールなのに宛先を二重に確かめなかったことと、使わなくなったメーリングリストを消し忘れていたことの2つです。

府は事業者に、再発防止策を指示しました。内容は次のとおりです。

  • 手入力したアドレスは、複数の人で誤りがないか確かめる
  • 初めて送る宛先に個人情報を含むメールを送るときは、先に着信を確かめる
  • 送る必要がなくなった宛先は、その時点ですぐに消す
  • 事業者の研修を通じて、個人情報の管理を徹底する

府内の他のセンターを運営する事業者にも、この件を伝えて、個人情報を適切に管理するよう改めて指示しています。問い合わせは、府の就労支援グループが電話とメールで、府庁の代表窓口が電話で受けています。

中小企業が学べること

アドレス帳やメーリングリストには、終わった案件の宛先が残りがちです。この件では、使わなくなったリストが残っていたことが誤送信の入口になりました。件数は2人分でも、福祉や勤務に関わる情報は本人への影響が大きくなります。費用をかけずに始められる作業は次のとおりです。

  • 案件や講座が終わったら、メーリングリストと、アドレス帳の候補に出てくる宛先を消す。年度の切れ目など、消す日を決めておく
  • 人の情報を書いたメールは、送る前に別の人が宛先を確かめる。初めての宛先なら、先に短いメールで届くことを確認する
  • 送信の取り消しに頼らない。社外の宛先に届いたメールは、取り消せないことがあります。この件でも13件のうち10件は取り消せませんでした。メールソフトの「送信を数分遅らせる」設定を使えば、気づいたときに止められます

自社で確かめること

  1. 使わない宛先を消す終わった案件や講座のメーリングリストは定期的に見直して消します。アドレス帳の候補に出てくる宛先も整理しておきます。
  2. 個人情報のメールの送り方人の情報を書いたメールは、送る前に別の人が宛先を確かめます。初めての宛先なら、先に届くことも確認しておきます。
  3. 送信の取り消しに頼らない送信の取り消しはできない場合があります。送信を数分遅らせる設定を使うと、気づいたときに止められます。
自社で確かめるのが難しい場合はCyberScope のセキュリティ診断(3万円から)

出典

コメント 0

まだコメントはありません。

関連記事