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脆弱性情報

Linuxカーネルに遠隔で狙える脆弱性、CVSS 9.8で更新を

サイバーセキュリティ情報センター 編集部

画像はイメージです。記事に出てくる組織や現場とは関係ありません。

Linux の通信処理に、ログインなしで遠隔からコードを実行されるおそれがある脆弱性 CVE-2026-98432 が見つかりました。Sophos は11月6日の時点で、悪用の公開報告を把握していないとしています。Red Hat などの修正版へ更新してください。

脆弱性の概要

緊急CVSS9.8
対象
Linux
悪用
確認されていない
影響
ログインなしで遠隔からコードを実行されるおそれ
修正版
修正版あり
公表元
Red Hat / Ubuntu / Debian
影響を受ける製品
製品対象のバージョン修正版
Linux カーネル 7.2系7.2.10 より前7.2.10
Linux カーネル 6.18系6.18.56 より前6.18.56
Linux カーネル 6.12系6.12.113 より前6.12.113
Linux カーネル 6.6系6.6.159 より前6.6.159
Linux カーネル 6.1系6.1.190 より前6.1.190
Linux カーネル 5.15系5.15.223 より前5.15.223
Linux カーネル 5.10系5.10.272 より前5.10.272
RHEL 10修正版より前kernel-6.12.0-211.72.1.el10_2
RHEL 9修正版より前kernel-5.14.0-687.64.1.el9_8
RHEL 8修正版より前4.18.0-553.182.1.el8_10
Debian 13 / 12修正版より前6.12.113-1 / 6.1.190-1
Ubuntu 22.04〜26.10修正の公開前準備中(11月5日時点)

やること

Linux サーバーのカーネル(OS の中心部分)を修正版へ更新してください。Red Hat は、完全な対策はカーネルの更新だけだとしています。

  • Red Hat は11月1日に RHEL 8・9・10 の修正版を出しました
  • Debian も修正版を公開しています
  • Ubuntu は11月5日の時点で修正を準備中です

すぐに更新できない場合、Red Hat は IP オプション付きの通信を nftables で落とす方法を示しています。この方法は危険を減らすだけで、攻撃を完全には防げません。

何が危ないのか

CVE-2026-98432 は IPv4 の TCP 接続を処理する部分の欠陥で、処理が重なると解放済みのメモリを使ってしまいます。タイミングを合わせた通信を送られると、システムの停止やコードの実行につながるおそれがあります。ログインも利用者の操作も要りません。CVSS は 9.8 です。

遠隔でのコード実行が実証されたのは、MPTCP という機能で待ち受けるサーバーです。Go の開発チームは、欠陥そのものは MPTCP に限らないと説明しています。

Sophos は11月6日の更新で、悪用の公開報告は把握していないとしています。動く攻撃コードの公開についても、Akamai が11月2日の時点で確認していないとしています。

対象

Linux 4.4 以降が対象です。IPv4 の TCP で待ち受けるサービスが狙われます。

ネットワーク機器にも影響が及びます。Sophos Firewall は修正の配布を始めました。WatchGuard は、Firebox は MPTCP が無効で、実証された手順には当たらないとしています。

自社で確かめること

  1. カーネルのバージョンを確かめるLinux サーバーで uname -r を実行し、配布元の修正版と見比べてください。更新したあとは再起動で反映してください。
  2. 機器の案内を見るファイアウォールなどの機器にも Linux が入っています。開発元の案内を確かめてください。Sophos は修正を配布し、Fortinet は多くの製品を調査中です。
  3. Go のプログラムを確かめるGo 1.24 以降で作ったサーバーのプログラムは MPTCP が既定で有効です。Go の開発チームはカーネルの更新を勧めています。
自社で確かめるのが難しい場合はCyberScope のセキュリティ診断(3万円から)

出典

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