Ubuntuの11月のカーネル更新、TCPの緊急の欠陥は未修正

Ubuntu は
脆弱性の概要
- 対象
- Ubuntu
- 悪用
- 確認されていない
- 影響
- ログインなしで遠隔からコードを実行されるおそれ
- 修正版
- 回避策のみ
- 公表元
- Ubuntu
| 製品 | 対象のバージョン | 修正版 |
|---|---|---|
| Ubuntu 26.04 LTS(generic) | 作業中の版より前 | 作業中(7.0.0-43.43) |
| Ubuntu 24.04 LTS(generic) | 作業中の版より前 | 作業中(6.8.0-149.149) |
| Ubuntu 22.04 LTS(generic) | 作業中の版より前 | 作業中(5.15.0-203.213) |
| Ubuntu 26.04 LTS(AWS / Azure / GCP) | 作業中の版より前 | 作業中(7.0.0-1017.18 / 7.0.0-1020.21 / 7.0.0-1017.19) |
| Ubuntu 24.04 LTS(AWS / Azure / GCP) | 作業中の版より前 | 作業中(6.8.0-1069.74 / 6.8.0-1073.82 / 6.8.0-1073.81) |
やること
Ubuntu のサーバーではカーネル(OS の中心部分)の更新を2回に分けて考えてください。
- 11月3日の更新は今のうちに入れて再起動してください。26.04 LTS と 24.04 LTS の HWE カーネルは USN-8959-1、22.04 LTS と 20.04 LTS は USN-8961-1 です
- 10月30日に伝えた TCP の脆弱性の修正はこの更新に含まれていないので、公開されたらもう一度更新して再起動してください
何が危ないのか
Ubuntu の CVE のページは11月5日の更新で、26.04 LTS、24.04 LTS、22.04 LTS を「修正の作業中」としています。載っている番号は作業中のバージョンで、公開されたものではありません。USN(Ubuntu のセキュリティ通知)も紐づいていません。
11月3日の更新のバージョンは、26.04 LTS が 7.0.0-42.42、22.04 LTS が 5.15.0-202.212 です。作業中のバージョンは 7.0.0-43.43、5.15.0-203.213 で、どちらも先の番号です。11月3日の更新を入れても TCP の脆弱性は残ります。
この脆弱性の CVSS は 9.8 です。ページの緩和策の欄は利用者の投稿で、Canonical の案内ではありません。緩和策は10月30日の記事にある Red Hat の案内を参考にしてください。
11月3日の更新の内容
USN-8959-1 は CVE が約2,900件の大きな更新で、一般ユーザーから root を取られるおそれがある CVE-2026-74580(CVSS 8.8)も含みます。
ABI(カーネルと部品の間の決まり)が変わるので、あとから入れたカーネルモジュールは作り直しが必要です。
対象
Ubuntu のカーネルのバージョン番号は公式の Linux のバージョンとは別の付け方なので、公式の 7.2.10 などと uname -r の表示を比べても判断できません。Ubuntu の通知と CVE のページで確かめてください。
自社で確かめること
- 今のカーネルを確かめるuname -r でバージョンを見てください。26.04 LTS で 7.0.0-42 より前なら、11月3日の更新も入っていません。
- 修正の公開を確かめるUbuntu の CVE-2026-98432 のページで「作業中」が修正済みに変わったかを確かめてください。
- 再起動の時間を決めるカーネルの更新は再起動で反映されるので、修正が出たらすぐ再起動できるように時間を決めておいてください。



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