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エムスリー「MR君」に不正アクセス、医師ら2万8,035人分漏えい

サイバーセキュリティ情報センター 編集部

画像はイメージです。記事に出てくる組織や現場とは関係ありません。

エムスリーは製薬企業向けサービス「MR君」への不正アクセスの第2報で、m3.com会員など2万5,775人と製薬企業の担当者2,260人の氏名や勤務先などの漏えいを確認したと公表しました。

この事故の概要

流出の恐れがある件数2万8,035人
公表日
2026年10月23日
組織
エムスリー株式会社(医療)
原因
サービスのシステムへの第三者の不正アクセス(原因の詳細は公表なし)
漏れた情報
氏名、勤務先、一部のメールアドレス、サービスの利用に関する情報、製薬企業が登録した担当関係の情報
発覚
2026年10月14日

何が起きたのか

エムスリーは2026年10月23日、製薬企業向けサービス「MR君」への不正アクセスについて第2報を出しました。第1報は10月15日です。

不正アクセスを確認したのは10月14日です。調査で一部のm3.com会員と製薬企業の担当者の情報が漏れたことが分かり、同じ日のうちに、判明した不正アクセスの経路を遮断しました。

第1報と第2報では、公表された内容が次のように変わりました。

  • 対象の人数:第1報は、医師会員全体の1割未満と、製薬企業の担当者数百人規模としていました。第2報で、2万5,775人と2,260人という人数が示されました。
  • 原因:第1報は、不正アクセスが可能になった原因を調査中とし、第三者による不正アクセスによるものと確認しているだけでした。第2報には、原因についての記載がありません。
  • 対象者への連絡:第1報は順次案内するとしていました。第2報では、10月22日以降にメールで連絡していると伝えています。

漏れた情報

合わせて2万8,035人です。

  • m3.com会員など 2万5,775人:氏名、勤務先、一部のメールアドレス、一部のサービスの利用に関する情報、製薬企業が登録していた担当関係の情報など。メールアドレスを含むのは6人
  • 製薬企業の担当者 2,260人:氏名、勤務先、一部のメールアドレスなど。メールアドレスを含むのは264人

m3.com会員以外で、製薬企業から預かった医師の情報も含まれます。ログインパスワードと保有するm3ポイントは含まれません。カード番号は保持していないとしています。漏れた情報が不特定多数に公開された事実や、不正に利用された事実は、確認されていません。

会社の対応

同社は、判明した不正取得の経路の封じ込めを終え、新たな情報の不正取得は確認されていないとしています。そのうえで、各サービスの防御策の強化を続けています。監督官庁にも報告しました。

対象の会員には、10月22日以降、登録したメールアドレスへ順に個別に連絡しています。メールアドレスの変更などで届かない会員には、この発表を個別の連絡に代えるとしています。同社からの個別の連絡で、パスワード、クレジットカード情報、銀行口座の情報の入力や提供を求めることはありません。

利用者には、同社を装った不審なメール、SMS、電話に注意するよう呼びかけています。問い合わせは、会員はm3.comのカスタマーサポート、製薬企業は同社の担当者、株主や投資家はIR担当、報道関係は広報担当と、窓口が分かれています。

中小企業が学べること

第1報で割合と規模を示し、第2報で人数を示した例です。調査の途中でも分かる範囲を伝えると、関係者は備えられます。

取引先から預かった名簿も、自社で守る情報です。この件でも、製薬企業が登録した担当関係の情報や、製薬企業から預かった医師の情報が含まれました。取引先が登録した名簿や担当関係の情報が、自社のどのシステムに入っているかを書き出し、事故のときに誰が取引先へ連絡するかも決めておきます。

個別に連絡するときは、パスワードやカード番号の入力を求めないことを、文面に書く決まりにします。同社の連絡にも書かれている点です。偽の連絡と見分けやすくなります。

自社で確かめること

  1. 取引先から預かった名簿取引先が登録した名簿や担当関係の情報がどのシステムに入っているかを書き出し、事故のときの連絡先も決めておきます。
  2. 第一報で示す範囲人数が確定していなくても、割合や規模など分かる範囲を伝える文面を用意します。確定したら続報を出します。
  3. 個別連絡の決まり事故の連絡でパスワードやカード番号の入力を求めないことを、文面に書く決まりにします。偽の連絡と見分けやすくなります。
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出典

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