TeamViewerに脆弱性3件、15.83以降へ更新を

遠隔操作ソフト TeamViewer の
脆弱性の概要
- 対象
- 遠隔操作ソフト
- 悪用
- 確認されていない
- 影響
- 細工した接続先につなぐとコードを実行されるおそれ
- 修正版
- 修正版あり
- 公表元
- TeamViewer
| 製品 | 対象のバージョン | 修正版 |
|---|---|---|
| Full Client・Host(Windows / Linux / macOS) | 15.83 より前 | 15.83 |
| Portable(Windows) | 15.83 より前 | 15.83 |
| Remote Control アプリ(Android) | 15.83 より前 | 15.83 |
| Full Client・Host 15.64(Windows 7・8) | 15.64.10 より前 | 15.64.10 |
| Full Client・Host 14.7 / 13.2 | 旧版 | OS ごとの修正版(公報のとおり) |
製品の履歴:TeamViewerの脆弱性一覧
やること
TeamViewer は離れた場所のパソコンを操作するソフトです。次のバージョンへ更新してください。
- Windows、Linux、macOS の Full Client と Host は 15.83 です
- Windows の Portable は 15.83 です
- Android の Remote Control アプリは 15.83 です
古いバージョンを使い続けている場合は、15.64.10(Windows 7・8)と、14.7系、13.2系の修正版があります。14.7系と13.2系は OS ごとに修正版の番号が違うので、TeamViewer のセキュリティ情報 TV-2026-1011 の表で確かめてください。TeamViewer は個別の回避策を示しておらず、最新版への更新だけが対策です。
何が危ないのか
TeamViewer は10月27日に TV-2026-1011 を公開しました。対象は TeamViewer Remote、TeamViewer Tensor、TeamViewer ONE で、優先度は Important です。公表の時点で、実際の悪用は把握していないとしています。
- CVE-2026-111585:リモート操作の画面を処理する部分で、数値があふれる欠陥です。攻撃者が用意した接続先や、乗っ取られた接続先へ利用者が接続すると、アプリの停止やコードの実行になるおそれがあります。CVSS は 8.8 です
- CVE-2026-92372:Linux と macOS の Full Client が画面のデータを処理する部分の欠陥です。接続中に細工した画面データを送られるか、細工した録画ファイル(
.tvs)を開くと、コードを実行されるおそれがあります。CVSS は 8.8 です - CVE-2026-92374:macOS の欠陥です。端末の一般の利用者が root(管理者)の権限を得られるおそれがあります。CVSS は 7.8 です
3件のうち、前の2件は、ネットワーク経由で攻撃でき、認証は要りませんが、利用者の操作(接続先に接続する、録画ファイルを開く)が要るという評価です。3件目は、端末にすでに低い権限でログインしている人が対象で、利用者の操作は要りません。
つまり、知らない接続先へ接続しないことと、送られてきた録画ファイルを開かないことが、更新までの間の備えになります。ただし、これは更新の代わりにはなりません。
同時に公表された追加機能の欠陥
TeamViewer は同じ日に、遠隔管理の追加機能について TV-2026-1012 も公開しています。Monitoring、Advanced Asset Management、Patch Management の欠陥で、あわせて6件あります。端末に低い権限でログインしている人が、プロセス間の通信、部品のインストール、DLL の読み込み、一時ファイルの扱いの弱点を突いて、SYSTEM や root の権限でコードやコマンドを実行できるおそれがあります。CVSS は最大 7.8 で、実際の悪用は確認されていないとされています。
対策は、Full Client と Host を 15.83 以降にすることです。影響を受ける遠隔管理の部品は自動更新で配られ、Monitoring は 26.10.1、Patch Management は 26.9.1 が修正版です。公表では、影響する版を「15.82 より前」とする一方、Windows の修正版の表は 15.83 としています。更新は 15.83 以降を目安にしてください。
対象
上の表のバージョンが対象です。
- CVE-2026-111585 は、Full Client(Portable を含む)が Windows、Linux、macOS の 15.83 より前、Android の Remote Control が 15.83 より前です。15.64(Windows)、14.7系、13.2系も対象です
- CVE-2026-92372 は、Linux と macOS の 15.83 より前、14.7系、13.2系が対象です
- CVE-2026-92374 は、macOS の 15.83 より前、14.7系、13.2系が対象です
自社で確かめること
- 全端末のバージョンを確かめるTeamViewer の入ったパソコンとスマホのバージョンを確認してください。古いバージョンが残りやすい Portable 版も確かめてください。
- 知らない相手につながない案内のない接続先へつながないこと、送られてきた録画ファイル(.tvs)を開かないことを社内に伝えてください。
- 追加機能の更新を確かめるMonitoring、Advanced Asset Management、Patch Management を使っている場合は、それぞれ更新されているかを確認してください。



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