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脆弱性情報

Veeamのバックアップ製品に認証回避の脆弱性、CVSS 9.1

サイバーセキュリティ情報センター 編集部

画像はイメージです。記事に出てくる組織や現場とは関係ありません。

Veeam Backup & Replication に、ログインなしで認可の確認を回避される脆弱性 CVE-2026-108142 が見つかりました。対象は13系で、悪用の記載はありません。13.1.2 などの修正版へ更新してください。

脆弱性の概要

緊急CVSS9.1
対象
バックアップ
悪用
確認されていない
影響
ログインなしで認可の確認を回避される
修正版
修正版あり
公表元
Veeam
影響を受ける製品
製品対象のバージョン修正版
Backup & Replication 13.1系13.1.1.18 以前13.1.2(build 13.1.2.57)
Backup & Replication 13.0系13.0.2.29 以前13.0.3(build 13.0.3.63)
Agent for Linux 13.1系13.1.1.4 以前13.1.2(build 13.1.2.11)
Backup for Microsoft 365 8系8.6.0.1102 以前8.6 Patch 1(build 8.6.0.5011)
Management Pack for System Center 9系9.1 以前13.1.0.334

製品の履歴:Veeamの脆弱性一覧

やること

Veeam Backup & Replication はサーバーのバックアップを取る製品です。13系を使っている場合は次のバージョンへ更新してください。Windows 版でも、Veeam Software Appliance でも対象です。

  • 13.1系は 13.1.2(build 13.1.2.57)です
  • 13.0系は 13.0.3(build 13.0.3.63)です
  • 12系など古いバージョンは今回の本体の脆弱性3件の対象外です

ほかの Veeam 製品の修正も出ています。上の表で確かめてください。どの KB にも回避策は載っておらず、対策は修正版への更新です。

何が危ないのか

Veeam は10月27日に CVE-2026-108142 を公表しました。CDP Coordinator Service という部分で、ログインしていない攻撃者が認可の確認を回避できる欠陥です。認可の確認とは、操作をしてよい人かどうかを確かめる処理のことです。CVSS は v4.0 で 9.1、Veeam の評価は Critical です。評価は、ネットワークから届き、権限も利用者の操作も要らないとしたうえで、データの内容の漏えいへの直接の影響はなく、改ざんと停止への影響が高いとしています。攻撃の成立に必要な前提条件は、Veeam の KB に書かれていません。

同時に公表された CVE-2026-108140 と CVE-2026-108141 は、別の種類の欠陥です。Restore Operator(復元の担当者)のロールを持つ認証済みの利用者が、バックアップ済みの NAS 共有の中身も操作できる場合に、バックアップサーバー上の任意の場所へ自分で用意したファイルを書き込めます。CVSS は 5.9 です。KB にはこの2件が同じ文面で載っていて、違いは読み取れません。

公表の文書に悪用の記載はありません。ただし Veeam は、修正の公開後に攻撃者が修正を解析し、未更新の環境を狙うおそれが高いと注意しています。

ほかの製品の欠陥

同じ時期に、Veeam の別の製品にも修正が出ています。

  • Backup for Microsoft 365:CVE-2026-106076 は、認証済みの組織移行の接続相手が構成データベースに SQL を注入できる欠陥で、CVSS は 9.0 です。PostgreSQL のサービスアカウントの権限でコードを実行できるとされています。8.5.0.1014 以前の8系が対象で、修正版は 8.6(build 8.6.0.1102)です。同じ KB には CVE-2026-106077(CVSS 8.3)、CVE-2026-106078(CVSS 6.9)、CVE-2025-64394(CVSS 4.3)も載っています。後ろの2件は 8.6.0.1102 以前が対象で、修正版は 8.6 Patch 1(build 8.6.0.5011)です
  • Agent for Linux:CVE-2026-105477 は、端末の権限を上げられる欠陥で、CVSS は 7.3 です。Backup & Replication の管理下にあるインストールだけが影響を受けます。13.0系と6系は対象外です
  • Management Pack for Microsoft System Center:10月29日に公表されました。CVE-2023-22793 は CVSS 9.3 で、認証なしに Veeam Virtualization Extensions のサービスでコードを実行されるおそれがあります。ほかに CVE-2026-107239(CVSS 8.8)と CVE-2026-107238(CVSS 8.7)があります。9.1 以前の9系が対象で、9系に修正版は出ず、13.1.0.334 へ移ります

対象

上の表のバージョンが対象です。CVE-2026-108140、CVE-2026-108141、CVE-2026-108142 は、13.1.1.18 以前の13.1系と、13.0.2.29 以前の13.0系のすべてのビルドが対象です。Backup for Microsoft 365 と Management Pack の KB は、サポートが終わった版をテストしていないものの、影響を受ける可能性が高いとして、脆弱とみなすよう求めています。

自社で確かめること

  1. バージョンを確かめるBackup & Replication のバージョンとビルド番号を確認してください。Veeam Software Appliance を使っている場合も対象です。
  2. 関連する製品も確かめるAgent for Linux、Backup for Microsoft 365、Management Pack を使っていないかを確かめ、それぞれ修正版へ更新してください。
  3. バックアップサーバーへの通信を絞るバックアップサーバーにつなげる端末や経路を絞ってください。バックアップは事故のときの最後の頼りです。
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出典

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