ヤクルト本社のサイトに不正アクセス、3万9,505件の個人情報が漏えい

ヤクルト本社は、
この事故の概要
- 公表日
- 2026年11月4日
- 組織
- 株式会社ヤクルト本社(製造)
- 原因
- ホームページへの不正アクセス(原因は調査中)
- 漏れた情報
- 氏名、住所、電話番号、メールアドレス、問い合わせ内容、勤務先、暗号化されたパスワードなど
- 発覚
- 2026年10月26日
何が起きたのか
ヤクルト本社は2026年11月4日、ホームページへの不正アクセスについて第3報を出しました。不正アクセスを確認したのは10月26日です。
第2報で約4万件としていた件数を精査し、現時点で3万9,505件と確認しました。あわせて、化粧品キャンペーンにWebで応募した人の情報も含まれていたと分かりました。第3報は、専用の問い合わせ窓口を開くことと、対象のお客様への連絡を知らせるものです。
原因は調査中で、手口や侵入の経路は公表されていません。
漏れた情報
対象は5つの区分で、件数と期間は次のとおりです。
| 区分 | 件数 | 漏れた情報 | 期間 |
|---|---|---|---|
| メールの問い合わせフォームの利用者 | 3万1,781件 | 氏名、性別、年齢層、住所、電話番号、メールアドレス、問い合わせ内容 | 2015年4月から2026年10月 |
| 給食サイト「たのしい給食」の会員 | 5,698件 | 氏名、業態、勤務先、所属部署または受託会社、勤務先の住所と電話番号、メールアドレス、暗号化されたパスワード、任意の回答(知ったきっかけ、興味のある商品、登録理由) | 2021年9月から2026年10月 |
| 報道関係者向けフォームの利用者 | 1,613件 | 氏名、職業、メディアの種類、媒体名、会社名や組織名、会社の住所、電話番号、メールアドレス、問い合わせ内容など | 2011年2月から2026年10月 |
| 化粧品キャンペーンの応募者 | 354件 | 氏名、郵便番号、住所、年齢、電話番号、購入した商品、購入の理由、任意のメールアドレス | 2021年8月から2022年2月 |
| 上の問い合わせに対応した社員 | 59件 | 氏名 | 2015年3月から2026年7月 |
同じパスワードを他のサービスで使っている場合に備え、給食サイトの会員には変更を求めています。登録パスワードは暗号化して保管していたとしています。
会社の対応
同社は10月26日にホームページの機能を止め、いまも調査と安全確認のため止めたままです。外部の専門事業者と技術調査を進め、脆弱性対策や、外部からの侵入に対する多重防御などの強化を順次行っています。個人情報保護委員会に報告し、警察にも相談しています。
11月5日の午前9時に、この件の専用の問い合わせ窓口(電話、平日の日中)を開きました。対象のお客様には、順次メールで連絡します。登録のメールアドレスの変更などで届かない人には、お知らせの掲載をもって個別の連絡に代えるとしています。
お客様には次のことを求めています。
- 同社は、パスワード、口座番号、クレジットカード番号をお客様に尋ねることはない
- この件の案内を装った偽のメールやSMSが送られる可能性がある。身に覚えのない連絡のリンクや添付ファイルは開かず、不安なときは、メールのリンクではなく、自分で同社のホームページを開いてお知らせを確かめる
- 懸賞の当選、配送の連絡、返金の案内など、差出人が分からない電話、メール、SMSにも注意する
中小企業が学べること
問い合わせフォームに届いた内容は、長い間サーバーに残ることがあります。この件では、2011年や2015年からの分が対象に含まれ、2021年から2022年に行ったキャンペーンの応募データも残っていました。保存の期間を決めて、古いものを消しておくと、事故のときの範囲を狭められます。
自社のホームページで、次の点を点検できます。
- 問い合わせフォームや資料請求の内容が、サーバーのどこに、何年分残っているか。制作会社や運用会社に聞いて、一覧にする
- 終わったキャンペーンや、使わなくなった会員サイトの応募データや会員データが、残っていないか
- 件数や範囲が変わったときに、続報を出す担当者と手順。この件は第2報の「約4万件」から、第3報で「3万9,505件」と区分ごとの件数に変わっています
パスワードを暗号化して保存するのは、漏れたときの被害を減らす手段です。それでも、同じパスワードの使い回しがあると他のサービスに影響するため、会員への案内には変更のお願いも含めておきます。
自社で確かめること
- フォームのデータの保存期間問い合わせフォームの内容がサーバーにどのくらい残っているか制作会社に聞き、古いものは消します。
- 終わったキャンペーンのデータ終了したキャンペーンの応募データが残っていないか調べます。
- お知らせの更新手順件数が変わったときに、続報を出す担当者と手順を決めておきます。



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