小田原市立総合医療センターの小児科予約に不正アクセス、約2.2万件

小田原市立総合医療センターは、
この事故の概要
- 公表日
- 2026年11月5日
- 組織
- 小田原市立総合医療センター(医療)
- 原因
- 予約システムの提供事業者への不正アクセス
- 漏れた情報
- 診察券番号、氏名、生年月日、性別、電話番号
- 発覚
- 2026年10月18日
何が起きたのか
小田原市立総合医療センターは、小児科の診療予約システムへの不正アクセスについてお知らせを出しました。ページの最終更新日は2026年11月5日です。
システムは、株式会社ケイティケイソリューションズが提供する「Actmedical(アクトメディカル)」です。経過は次のとおりです。
- 10月18日(日)午前7時ごろ:事業者が不正アクセスを検知し、サービスを止めて、遮断などの初動対応をしました
- 10月18日 午前10時ごろ:事業者から病院へ、その対応をした旨の報告がありました
- 10月19日(月):病院がホームページでシステムの停止を知らせました
- 10月30日(金)午後5時ごろ:事業者から病院へ、影響を受けた可能性のある情報など、そこまでに分かった内容の報告がありました
事業者は10月18日に遮断まで済ませていますが、影響の内容が病院に届いたのは12日後でした。調査は続いていて、原因は公表されていません。
漏れた情報
対象は小児科を受診した人のうち、このシステムに登録した人です。登録者数は約2万2千件で、この数は漏えいした件数ではなく、システムに登録されている人の数です。
漏えいした可能性がある項目は、診察券番号、氏名、生年月日、性別、電話番号の5つです。病院は、漏えいの事実は現時点で確認されていないとしています。「可能性がある」と「確認されていない」が並んでいるのは、事業者の調査が終わっていないためです。
病院の対応
事業者は侵入の経路を遮断し、影響の範囲を調べています。予約システムは止まったままで、病院は電話で予約を受け付けています。
病院を名乗る身に覚えのない電話があった場合は、その場で内容に答えず、いったん電話を切って、病院に折り返して確かめるよう呼びかけています。新しいことが分かれば、ホームページなどで知らせるとしています。本件の問い合わせは、病院管理局の医事課が受けています。
中小企業が学べること
予約システムのような外部のサービスでは、事故の調査を事業者に頼ることになります。この件では、検知から病院への第一報までが約3時間、影響の報告までが12日でした。契約のときに、第一報は何時間以内に、影響の範囲は何日以内に途中経過でも知らせる、と数字で決めておくと、自社の判断とお客様への案内が早くなります。
この件でも、病院は電話で予約を受け付けています。システムが止まったときの受付の手順と、電話を受ける人数の目安を平時に決め、紙の控えの様式も用意しておくと、停止が長引いても受付を続けられます。登録する項目は、予約に必要な分だけに絞ると、漏れたときの範囲が小さくなります。委託先との決め方はシステムの委託先に聞くべき5つのことも参考になります。
自社で確かめること
- 事業者からの報告の決まり予約システムなどの提供事業者と、事故のときの報告の時期と内容を契約で決めておきます。
- 止まったときの受付予約システムが止まったときに、電話で受け付ける手順を用意します。
- 登録する項目外部のシステムに登録する項目が予約に必要な分だけになっているかを見直します。



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